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スピーカーケーブルで音は変わるの?
「スピーカーの性能をもっと引き出したい」と思ったときにできることは、アンプのアップグレードやスピーカーケーブルの交換です。
オーディオマニアではないので掘り下げて原理や理屈は言えないのですが、この記事では、スピーカーケーブルの交換によって音は変わるのか【audioquest(オーディオクエスト)】の2種類のスピーカーケーブルを交換して聴き比べてみた結果についてご紹介。
結論から言いますと、聴き比べに使用したスピーカーケーブルでは音がハッキリわかるくらい変わります。
ケーブルを変える前にスピーカーをしっかりセッティングしておきましょう。
セッティングだけでもスピーカーの音は変わりますよ。
事前にスピーカーのセッティングを詰めておく
「音がスピーカーから鳴っているように感じなくなる」まで、スピーカーのセッティングはなるべく詰めておきます。
スピーカーの存在が消えると、スピーカーケーブルの交換を行ったときに音の変化をより感じられますね。
最近ではCDを超える音質の”ハイレゾ音源”が配信されていますので、ハイレゾ音源を聴く前にスピーカーのセッティングを詰めておくことで、より”CDとの音の違い“も感じることができます。
・【御影石】スピーカーのセッティングを実例紹介【音質向上&地震対策】
・【CD超えの高音質】ハイレゾ音源を聴く方法:PC編【接続は簡単です】
【audioquest】スピーカーケーブルで音は変わるの?
スピーカーケーブルによって、音の違いを感じられます。
ケーブルの種類ごとに帯域バランスが異なるようで、聴こえる音が変化します。
ジャンルの異なるCDを使って、audioquest(オーディオクエスト)のスピーカーケーブルを交換しながら聴き比べてみました。
聴き比べに使用したアンプはmarantz(マランツ)のPM-14S1、CDプレーヤーはSA-15S2です。
audioquest(オーディオクエスト)のタイプ4(青と黒の縞模様)とCV-6(赤と青)を並べてみると、同じメーカーでもケーブルの太さは違いますね。
今回視聴に使ったCD
左上から時計回りに聴いていきます。
- ドリーム・シアター【トレイン・オブ・ソート】
- X JAPAN【ART OF LIFE】
- アントニオ・カルロス・ジョビン【波】
- ヨーロピアン・ジャズ・トリオ【風のささやき】
- イザベル・ファウスト【J.S.バッハ : 無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ BWV 1001-1006 (全曲)】
音楽のジャンルがそれぞれ異なりますので、主観でスピーカーケーブルによる音の違いをお伝えできればと思います。
【audioquest(オーディオクエスト)】とは
今回使用したスピーカーケーブルは、【audioquest(オーディオクエスト)】というメーカーのケーブルです。
オーディオクエストは1980年に米国カルフォルニアでビル・ロウによって設立されたオーディオブランド。
海外での評価はとても高く国内でも人気を誇るメーカーのひとつです。
オーディオクエストといえば、ケーブルにDBS(ダイエレクトリック・バイアス・システム)と呼ばれる電池を搭載したケーブルで知られています。
そのような合理的な原理によって、オーディオクエストのスピーカーケーブルは高い評価を得ています。
DBSは今回聴き比べに使用した「CV-6」にも搭載されていますが、正直なところどれだけの効果があるのかはわかりません^^;
追記:電池が切れると高音が弱くなる
CV-6のDBSに搭載されている電池が切れると高音が弱くなります。
切れた電池を入れたままだと音像全体がぼやけてクリアさが失われ、中音・低音もベールがかかったようなこもった音です。
もし音のクリアさがなくなって高音も弱く感じ「全体的に元気のない音だなぁ」と思ったら電池切れを疑ってみてください。
ちなみに、DBSで使用する電池の型は「12v 23A」です。
単5電池と間違えやすいので注意して交換してみましょう。
音の張りやクリアさ、迫力が戻りますよ。
電池切れはDBSのボタンを押しても確認できます。
ボタンを押して緑のライトが点灯しなければ切れていますよ
【audioquest(オーディオクエスト)】のスピーカーケーブル2種類で比較
audioquest type-4(オーディオクエスト タイプ4)
ドリーム・シアター【トレイン・オブ・ソート】
重低音の楽曲の中から音質の良いCDで選びました。
2曲目「This Dying Soul」
曲の冒頭、マイク・ポートノイのツーバスが「ドドドドドドっ!」っとより強調されて迫ってくるのがスゴイです。
「バスン!」「ズドン!」「ドスン!」とバスドラはもちろん、ドラムの音が全体的に良く響きます。
シンバルやハイハットなんかの高い音にも瑞々しさがあり、派手なドラミングが引き立つケーブルのように感じます。
ベースも太さが強調されており、重低音でザクザク刻むギターリフも音の太さが増しています。重低音であればあるほど低い音が強調されているように感じます。低音が締まるので、ボワつきは感じません。
解像度も程よく高く、音数多めで1音1音しっかり聴こえます。
ただ、ボーカルがもう一歩前に出て少しだけ中音に厚みが欲しくなるのは贅沢な悩みかもしれませんね。
6曲目「Stream Of Consciousness」
相変わらずバスドラのキックが「ズドンっ!」と響きます。
ベースのうねりも強調され、重低音の楽曲にはホントよく合うケーブルです。
キーボードにも瑞々しさがあり、しなやかに聴かせるケーブルのように感じます。
インスト曲なので、より各楽器が1音1音はっきり聴こえてきます。
X JAPAN【ART OF LIFE】
この曲もバスドラが「ズドン!」とよく響き、ツーバス連打の「ドドドドっ!」も強調されています。
ギターに瑞々しさがあり、ベースの音もぼやけず締まった低音が聴こえます。
ストリングスやピアノにやや派手さを感じますが、キンキン強調する嫌味な味付けではなく絶妙なバランスのケーブルのように感じます。
ボーカルが一歩前に出て、中音にもう少し厚みが欲しくなります。
アントニオ・カルロス・ジョビン【波】
1曲目「Wave」
穏やかな曲調ですが、ケーブルによって随分と印象が変わる曲です。
タイプ4ですとリズム隊が前に出ており意外とノれます。
ウッドベースが強調され、心地よく響きます。
音離れがよく、1音1音はっきり聴こえます。ストリングスにも瑞々しさがあります。
2曲目「The Red Blouse」
この曲もケーブルによって印象が変わります。タイプ4ですとリズム隊が前に出ており、ノリノリの楽曲です。
ベース音が心地良いです。目の前でご機嫌に弾いてくれているかのようです。
ヨーロピアン・ジャズ・トリオ【風のささやき】
2曲目「Surrey with the fringe on top」
フランペットの音に煌びやかさ、華があります。
下品に誇張するのではなく、ケーブルによって程よく隠し味的な装飾がされています。
ウッドベースが良く響き、心地よさのある音になっています。
6曲目「The night has a thousnd eyes」
小気味の良いピアノの音に心地よさを感じます。
ウッドベースの響きが良く、ドラム、フランペットと音に華があります。
キンキン響くような聴き疲れることはない、柔らかくて温かな音色です。
イザベル・ファウスト【J.S.バッハ : 無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ BWV 1001-1006 (全曲)】
眼前で弾いてるかのような演奏者の動き、空間の広さ、高さ、空気感が鮮明に伝わってきます。
audioquest CV-6(オーディオクエスト CV-6)
次はCV-6です。夏場にアンプの後ろに回ってケーブルの交換をすると、汗がダラダラ出てきますね。
また順番に聴いていきます。
ドリーム・シアター【トレイン・オブ・ソート】
2曲目「This Dying Soul」
タイプ4に比べ、全体的に音の鮮度が上がりクリアさが増して透明度が上がりました。
バスドラはタイプ4ほどには強調されておらず、重低音で刻むギターのリフも自然に聞こえます。
雑味が取れた感じで、すっきりした印象の音質です。
ボーカルも前に出て中音に厚みを増しています。
音に色付けするのではなく、ベールをはがしたかのような音にクリアさが増して出ますので、激しさや荒さを求める場合には、タイプ4の方が合う曲です。
6曲目「Stream Of Consciousness」
2曲目同様、タイプ4に比べバスドラの「ズドン!」「ドスン!」は強調されていません。
音に色付けするのではなく1音1音の鮮度とクリアさが増した感じです。音に元気がないわけではなく、低音から高音まで自然さが増しています。
タイプ4ではなかったことですが、cv-6では音の大きさに比べ、思った以上にボリュームを上げて聴いている状態でした。ボリュームほどうるさく感じないです。
曲後半8:37~からのキーボードと泣きのギターソロの美しさはタイプ4で聴くより【CV-6】の方が際立っています。
X JAPAN【ART OF LIFE】
「ズドン!」とバスドラのキックは強調されていませんがしっかり聴こえますし、ベースもボワつくことなくはっきり聴こえます。
タイプ4では1歩後ろにいたボーカルも、cv-6では前に出てきて、厚みを増しています。
ギターにも瑞々しさや艶があります。全体的にクリアさが増して奥行きを感じ、ストリングスもぼやけることなく聴くことができます。
タイプ4よりもピアノや弦楽器の鮮度が際立ちます。
タイプ4のように低音に対する装飾がありませんので、重低音に迫力を求めるとタイプ4の方が良いですが、ギターソロのクリアさはCV-6の方があります。
アントニオ・カルロス・ジョビン【波】
1曲目「Wave」
タイプ4はリズム隊が前に出ていた印象ですが、CV-6では、ストリングスとピアノがさらに艶っぽく瑞々しさが溢れています。
音のクリアさが増して、曲の美しさが際立ちます。
2曲目「The Red Blouse」
タイプ4では低音が強調され、リズム隊に印象が残っていましたが、CV-6では音のクリアさが増してアコースティックギターが瑞々しく、ピアノとストリングスには艶があり、低音から高温までバランスよく聴こえます。
音の鮮度、透明度が上がったように感じます。
6曲目「Stream Of Consciousness」
より解像度が上がった感じの音になっています。
音と温かさは保たれており、クリアで柔らかい絶妙なバランスの音質になっています。
ヨーロピアン・ジャズ・トリオ【風のささやき】
2曲目「Surrey with the fringe on top」
ウッドベースがタイプ4よりも抑えられ、ピアノの音がよりクリアに聴こえます。
フランペットも響きにも艶があり、音のバランスがすごく良いように感じます。
イザベル・ファウスト【J.S.バッハ : 無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ BWV 1001-1006 (全曲)】
タイプ4で感じた空気感がCV-6でも感じられ、さらに眼前にリアルに伝わってきます。
1枚ベールがはがれたような透明感を感じ、タイプ4と同様、聴き疲れすることなく一気に聴き通せます。
オーディオテクニカの古いケーブルでも音が変わるか試してみました(AT6S33)
AT6S33(オーディオテクニカ)
全体的に解像度が低く、2種類のオーディオクエストと比べ元気のない音質でした。低音はそこそこ出ているのですが中~高音に透明度は感じられず、試聴を途中でやめてしまいました。
古いスピーカーケーブルでも、はっきりと【音の変化】は感じられます。
もし、あまりにも古くなって使用する機会もなく、あなたのお家で眠っている「オーディオ機器」があるなら「査定」に出してみるのはいかがでしょうか?
必要としている人に、あなたの大切にしてきた機材が大事に使用してもらえる機会が開かれます。
▼まずは査定に出してみる。
まとめ:スピーカーケーブルで音は変わるの?【audioquest】の2種類で比較!
スピーカーケーブルを交換するだけで音の変化を感じることができました。
タイプ4は重低音の効いた楽曲に合い、特にバスドラが「ドスン!」「バスン!」「ズドン!」と来ます。
高音もキンキンするような嫌味な色付けではなく瑞々しさがあり、音が全体的に華やかな感じです。中音に少し厚みが欲しくなります。
CV-6は音に色付けするのではなく、ベールをはがしたかのような、クリアさ・鮮明さが特徴です。
高音から低音までバランスよく音が出てきます。
同じメーカーでもスピーカーケーブルによって音の傾向が変わることがありますので、聴く音楽の特徴に合ったケーブルを選ぶことが大切です。
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