星空の撮影ってどうやってするの?
- 星空撮影に必要な物
- 星空撮影のカメラ設定
2020年8月12日、ペルセウス座流星群の活動が最も活発になる極大時刻に撮影してきました。
若干雲がかかっていましたが、影響はなかったです
天候にも恵まれ流れ星や流れ星より明るい「火球」も運よく撮影できて、とてもラッキーでした。
「星空の撮影なんて難しいんじゃないの?」と思われるかもですが、カメラの設定はほぼ決まっています。
この記事では、撮ってきた写真をもとに、
- 星空撮影に必要な物を知りたい。
- 星空撮影のためのカメラ設定を知りたい。
といった、星空の撮影に関心のある方に向けての記事となります。
※プロモーションを含みます
星空撮影に必要な物【解説:星空の撮影方法】
星空撮影で必要な物は下記の通りです。
- カメラ
- レンズ
- 三脚
- 虫よけスプレー
- 折り畳みのイス
カメラ
カメラがないと写真の撮影はできませんが、直に綺麗な星空を見ることで、心にも感動を収めることができます。
2400万画素以上のものだとしっかり撮れます。
私はFUJIFILMのカメラを使っています
レンズ
カメラと同様にレンズも必要です。
三脚
ブレずに撮影するのに必要です。
三脚は必ず用意しましょう
虫よけスプレー
明かりの少ない所は大抵の場合、虫も多い所ですので、虫よけスプレーはあると助かります。
折り畳みイス
腰をかけて撮影するとラクちんです。
星空を見ながら淹れたてのコーヒーを飲むのは至福のひとときです。
星空を撮影するための【カメラの設定】は”ほぼ決まっている”
星空を撮影するためのカメラの設定は、ほぼ決まっています。
カメラの設定に進む前に、まず撮影までの手順は、
- カメラの設定をする。
- カメラを構える位置を決めて、三脚に固定する。
- 構図を決める。
- ピントを合わせる。
- 試しにシャッターを切ってみる。
※試しに撮った写真を見てみて、明るさや構図に問題はないか確認します。
もし納得がいかなかったらカメラの設定を調整し、三脚の位置や傾きを変えてみましょう。
試しに何枚か撮影してみましょう。
星がボケていないか確認することが大事です
構図を変えた後は、またピントを合わせ直してシャッターを切ります。
では、撮影手順を詳しくみていきましょう。
手順①:カメラの設定をする
設定する項目は、
- 撮影モード
- 絞り
- フォーカスリング
- シャッタースピード
- ISO感度
- 手振れ補正
- ホワイトバランス
です。
撮影モードは「マニュアル」にします
オートで星空を撮ると、失敗する可能性が高いです。
オートだとピントがずれてしまうことがありますので、マニュアルにしましょう
絞りは【F2.8~4】
F値が小さいほど”明るさ”を確保できます。
レンズによって、F2.8よりも値を小さくできるのもありますので、試し撮りしながら明るさを確認しましょう。
レンズの特性にもよりますが開放(F値を一番小さくした状態)で撮影すると、星がにじんでしまう場合もありますので、その場合は一段絞ります。
フォーカスリング
明るい星を見つけたら、「フォーカスリング」を回します。
星の輪郭がはっきりと見えるピント位置を探してみましょう。
フォーカスリングを回し切った位置(無限遠)でもピントが合うことがありますので、試してみましょう。
星の輪郭がはっきり見える位置が、ピントが合っている状態です
シャッタースピードは【12~15秒】
星は動いているので、秒数を長くすればするほど星が移動した分ブレてきます。
赤道儀がない場合は、15秒を上限にします。
どこの星空を写すかにもよりますが、広角16㎜なら赤道儀がなくてもギリギリ30秒くらいはいけそうです。
日周運動で動く範囲が大きい星々は、シャッタースピードを短めにします。
ISO感度は【1600~6400】までにします
数字が大きくなるほど明るくなりますが”ノイズ”が出る可能性も高くなります。ノイズの出方はカメラの性能によります。
気温が低いとノイズも出にくくなりますので、その時はある程度数字を大きくしてみるのもいいかと思います。
もしカメラに高感度ノイズ低減機能がある場合は使用してみて、効果を感じられるようでしたら使ってみましょう。
処理の時間はシャッタースピードと同じ処理時間がかかります。
処理の間はシャッターを切れませんので、ノイズ低減機能の効果を感じられない場合は、オフにしても問題ありません。
手振れ補正は【オフ】にします
手振れ補正がONの場合、稀に風などの影響で補正機能が働いてしまい、ブレることがあります。
ですので、手振れ補正は「OFF」で撮影しましょう。
ホワイトバランス
ホワイトバランスは晴天時の設定では「5500」です。
数字を小さくすれば青みが強くなり、大きくすれば赤みが強くなります。
星空の青みを強調したい場合には、「3800」くらいで試し撮りしてみることをオススメします。
数値は好みで調整してみてください
※ホワイトバランスは、あとでレタッチする方は「オート」のままで構いません。
手順②:カメラを構える位置を決めて、三脚に固定する
カメラを構える位置を決めて、三脚をしっかり固定します。
長秒露光になるので多少の風ではビクともしないように、しっかり固定します。
私は持ってきたイスに腰かけながら撮影しますので、座りながらでも画面が見やすい位置にしています。
手順③:構図を決める。
地上を入れると、空の広さを感じやすいので”星空の写真には地上を入れる”ことを意識しましょう。
星空だけの構図は、奥行きを感じられない平面的な写真になりやすいです。
地上にあるものを星と一緒に撮影すると
空の奥行や広さを感じられますよ
手順④:ピントを合わせる
ピントの合わせ方は、AF(オートフォーカス)ではなく【MF(マニュアルフォーカス)】で行います。
写真の構図が決まったら、次に”暗めの星”を選んでビュー画面を拡大表示し、フォーカスリングを回して星にピントを合わせます。
手順⑤:試しにシャッターを切ってみる
シャッターを切ってみます。
そのまま手でシャッターボタンを押すと、振動で写真がブレてしまいますので、タイマー機能が付いているレリーズを使うことができます。
もしレリーズがない場合でも、カメラの【セルフタイマー】を使うことで、シャッターボタンを手で押したときの振動は、タイマーの時間が経過する間に収まりますので、ブレずに撮影することができます。
セルフタイマーは「2秒」くらいで充分です。
手の振動がおさまった後に撮影されます
イスに座って撮影する場合は「レリーズ」があると便利です。
シャッターを押した後は、「撮った写真の構図」に問題はないか「画像のピントは合っているか」を確認します。
問題があれば手順③~⑤を繰り返します。
写真の明るさや星にブレがある場合は、手順①の【カメラの設定】を見直してみましょう。
撮影方法を学んでみることも”上達”への近道です。
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まとめ:【2020年8月】ペルセウス座流星群を撮影【解説:星空の撮影方法】
手順1.のカメラの設定はだいたい決まっていますので、現場で試し撮りをしてみて、撮った写真の明るさ、星のブレを確認してみて設定を調整してみましょう。
絞り値(F値)を小さくすることで、明るさを確保できます。星空撮影の場合は【F2.8~4】
シャッタースピードは【12~15秒】。
秒数が長くなるほど星は移動していますので、その分ブレてきます。
ISO感度は【1600~6400】。
値が大きくなるほど、明るくなりますがノイズも出やすくなります。
星空撮影は必ず三脚を使用しましょう。カメラの設定を詰めることでブレを防いで綺麗に撮れます。
「まだまだムズカシイヨ!」というときには、じっくり学んでみるのも一つの手です。
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満天の星空の下で写真を撮ることばかりに集中するのはもったいないので、”星空”をしっかり自分の目にも焼きつけながら星空撮影を楽しんでみてくださいね!